この度、医療法人社団誠徳会の理事長に就任いたしました伊奈 啓輔です。九州の地を出てから、こちらの在宅医療に携わって8年目に入ろうとしています。
在宅医療は、定期的な診療を必要とする慢性疾患を有し身体的・精神的に医療機関を受診できない患者様を対象に行われています。末期癌患者様の緩和ケアも含まれています。
在宅医療におきましては、患者様だけではなく御家族の皆様にも精神的・肉体的負担がかかります。当診療所では少しでもこの負担を軽くするように心がけた医療、看護を行っております。
当院の社訓にありますように「挨拶と笑顔」「思いやりの心」「奉仕と感謝」の気持ちをもって接しさせていただいております。
当院では在宅医療・介護の連携システムを進めており、訪問入浴てるますを初め、管理栄養士、訪問マッサージ師、放射線技師と連携を図りながら、担当のケアマネージャーと情報交換を行い医療・介護に当たっております。
また患者様の病状の程度が在宅医療の限界を超えた時には連携している地域中核病院に相談し、必要であれば緊急入院という運びになり、病状が改善されればまた在宅医療に戻られることになります。このような地域連携医療も採用しています。
当診療所のスタッフは、気持ちのよい者ばかりです。お気軽にご相談ください。
このたび院長に就任することになりました原田 亮(はらだ りょう)と申します。
在宅医療に関わる前、私は大学病院に整形外科医として勤務し、患者さまの運動機能の回復を中心に支援してまいりました。その中で、リハビリを経て機能を回復される方々がいらっしゃる一方、通院が難しくなり治療を中断せざるを得ない方々が多くいる現実を目の当たりにしました。この経験を通じて、「通院が困難な方々に寄り添い、慣れ親しんだ環境で安心して治療を続けていただけるような医療を提供したい」という思いを強く抱き、在宅医療に従事することを決意しました。
在宅医療は、患者さまやご家族がその人らしい生活を送るために欠かせない医療です。特に、終末期のケアや慢性疾患を抱える患者さまにとって、住み慣れた環境で自分らしく過ごせることは大変重要です。
当院は、患者さま一人ひとりの生活背景や価値観に寄り添い、「どのように過ごしたいか」「どのように生きたいか」を共に考えながらサポートすることを大切にしています。
また、近年では高齢化の進展に伴い、在宅医療が求められる場面が増えています。患者さまだけでなく、ご家族のサポートも在宅医療の重要な役割の一つと考えています。我々は、ご家族の負担を軽減し、患者さまが安心して医療を受けられる体制を整えることを使命と感じています。
さらに、地域の皆さまと協力しながら、当院が地域全体の支えとなるよう尽力していきたいと考えています。今後も患者さまとご家族に寄り添い、地域に根ざした医療を提供するために努力を続けてまいります。何かお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。
また、注射・点滴・胃婁・膀胱瘻・腎婁・人口肛門・尿道カテーテル管理・在宅酸素療法・人口呼吸器管理・けがの処置・床ずれの処置も行います。(在宅で可能な範囲の外科的処置も行います)
がん末期の患者様も頻回訪問により疼痛の管理(麻薬管理)・緩和ケアを行うことにより終末期ご自宅で療養生活を送ることができる援助を行います。
当院で定期的に訪問診療を受けている患者様には夜間専用の電話番号をお渡ししております。
夜間や休日、急変時は必要に応じて医師・看護師が緊急で訪問できる体制が整っております。
当院では内科の常勤医師3名・曜日ごとに各科専門の非常勤医師7名、放射技師、管理栄養士・経験豊富な13名の看護師スタッフを配置しており、患者さんの情報をできる限り共有し、其々の患者様の状態に合わせた医療と、緊急時にも訪問できる体制を構築しております。
スタッフのご紹介医師の指示により介護保険を利用した訪問看護ステーションみらいは、日々の病状や健康状態をチェックし必要な処置・アドバイスを提供致します。
その他日常生活援助【食事(嚥下評価)・入浴(全身観察)・排泄(排便コントロール)】のサポートも行います。
また自宅の浴槽では入浴が困難な方に対し、専門スタッフ(看護師1名・介護職員2名)が入浴車で自宅に訪問し入浴介助を行う訪問入浴てるますとも連携しており、医療・介護の両面からサポートを行っております。
在宅で療養している患者さまを支える家族にとって、食事・栄養管理に適切なアドバイスができるよう、管理栄養士とも連携しております。